映画やアニメの中ではいろんなキャラクターが出てきます。
そんなキャラクター達の性格を見てみる事で実際に自分の周りにいる
人と比較して分析や対処ができます。
今回はスタジオジブリの傑作「天空の城ラピュタ」のムスカについて見てみます。
天空の城ラピュタとは
みなさんご存知だと思いますが天空の城ラピュタは1986年にスタジオジブリが公開した有名な映画ですよね。
主人公のシータとパズーが天空都市ラピュタの謎を追って冒険していくお話です。
作品の中では魅力的なキャラクターがたくさん出てきます。
今回はその中の悪役、ムスカについて見ていきたいと思います。
ムスカとは
本名はロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ (Romuska Palo Ur Laputa)。
年齢は28歳とも31歳とも言われております。
ラピュタ王家の血を引く存在です。
これはシータと同様です。
シータは飛行石を受け継いでいましたがムスカの家はラピュタの古文書を受け継いでいました。
ちなみにラピュタ王家がラピュタから地上に降りた理由は大昔にラピュタでは治すことの出来ない病気が流行ってしまいそれ以来地上で生活しているそうです。
そしてムスカですが軍に所属していて階級は大佐です。
凄いですね。
軍隊にもよりますが大佐の上は将軍になると思いますのでかなり早い出世ではないでしょうか。
政府が行なっているラピュタの調査に携わっており暗号の解読を得意とするほかにも射撃の腕が凄いですね。
暗い中、しかも離れた距離にいたシータのおさげのみを拳銃で撃ち抜いています。
拳銃で当てるだけでも凄いのにおさげを狙い撃ちするとはものすごい腕です。
非常に優秀な軍人だと言えると思います。
ムスカの性格
物語の序盤ではあまり異常性を発揮していませんが物語が進むにつれてムスカはその異常性を発揮してきます。
特にラピュタに上陸してからは激しくなります。
彼の言動としては
・ラピュタに到着した際にゴリアテの無線を破壊(本国に連絡させないため)
・一緒に来た軍隊を全員殺害
・シータも殺そうとする
・直属の部下も殺害
・ラピュタから落ちていく軍隊を見て
「素晴らしい!最高のショーだと思わんかね。」
「見ろ、人がゴミのようだ!」
と叫ぶ
などクソ野郎ぶりを発揮します。
この言動から分かるのは
・他人への共感が無い
・自己中心的
・特権意識を持っている
・尊大な態度
などがあります。
あとシータに対して扱いがひどい感じがしますがこれは多分
「自分と同じ王家の血を引くものが貧しい農家なんて許せないのでシータを虐げることで自分を1ランク高い王家として認識したかった」
のでは無いかと思います。
自己愛性パーソナリティ障害とは
自己愛性パーソナリティ障害とは人格障害の一種なのですが肥大した自己愛が特徴です。
自分を愛しすぎているということですね。
自己愛自体は誰でも持っているものなのですがこれが大きくなりすぎると問題になります。
あと自己愛性パーソナリティ障害は自分への愛情が多いというよりも本当は自己評価が低かったりします。
なので自分を褒めてもらうことで自分の評価を上げて周囲に自分が愛されていると錯覚しようとします。
それと自分が優れている人間だと思い込みたいです。
ですが自分の能力が高く無い場合には周囲の人間を攻撃してマウンティングすることで相対的に自分を高い位置に置こうとします。
特徴としては早稲田メンタルクリニック様のHP(https://wasedamental.com/youtubemovie/3419/)を確認させていただきましたが以下の9項目のうち5項目以上に該当すると自己愛性パーソナリティー障害と言えるそうです。自己愛性パーソナリティ障害の特徴は
1.誇大的感覚
2.空想にとらわれている
3.自分が特別で、凡人には理解不能
4.過剰な賛美を期待
5.特権意識を期待
6.相手を不当に利用
7.共感の欠如
8.嫉妬
9.尊大な行動・態度
こういったものがあります。
自分の周りにいるととてもとても厄介です。
対処方法などについては過去のブログで書いていますので
気になる人は読んでみてください。
自己愛性パーソナリティ障害の特徴と接し方
ムスカは自己愛性パーソナリティ障害か?
先ほどの項目でムスカが自己愛性パーソナリティ障害かどうかを確認してみると
1.誇大的感覚 → ○
ラピュタ王家を復活させようとしていました。
そして世界を支配しようとしていたところから誇大的な感覚は持っていると言えると思います。
2.空想にとらわれている → ○
ラピュタの復活を目指していました。
ただこれは実現してしまったので空想とは言い難いです。
とは言え、その後で世界を手に入れようとしていた節がありますのでこれも当てはまると言えるのでは無いでしょうか。
3.自分が特別で、凡人には理解不能 → ○
これはもろに当てはまりますね。
4.過剰な賛美を期待 → ○
これは作中では見られませんでした。
ただラピュタの力を軍隊に見せつけている時には自分を褒めて欲しかったり恐怖させたかったのでは無いでしょうか。
5.特権意識を期待 → ○
これは文句なしにありますね。
ラピュタ王家として君臨したかったのでしょう。
6.相手を不当に利用 → ○
特に軍隊や自分の部下に対してはひどいですね。
もちろんシータやパズーに対してもひどいのですがとにかく周りの人間の事を道具としか思っていないですね。
7.共感の欠如 → ○
共感することができていたらあんな虐殺はできていないと思います。
8.嫉妬 → ?
これは不明ですね。
9.尊大な行動・態度 → ○
ラピュタ掌握後は尊大な態度になっていました。
これも当てはまると言って良いと思います。
以上からムスカは限りなく自己愛性パーソナリティ障害だったと思われます。
私は医者では無いので最終的な診断などできませんがこれをみる限りではムスカは自己愛性パーソナリティ障害ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
結論から言うとムスカは限りなく自己愛性パーソナリティ障害だという結論になりました。
また別の作品のキャラクターでも診断していきたいと思います。
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