自己愛性パーソナリティ障害上司の弱点

自己愛性パーソナリティー障害

自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の上司との日々の対話や接触には、かなりの覚悟や忍耐力が必要になります。
彼らの行動は、過度の自己愛と自己中心性、そしてしばしば他人への配慮の欠如によって特徴づけられます。
しかし、この背後には通常、深い不安感や自己価値の低さがあり、その結果としてこれらの振る舞いとして表に出てきています。
今日は自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司の主な弱点と、それにどのように対応すべきかについて具体的に掘り下げていきます。

自己愛性パーソナリティ障害のチェックについては早稲田メンタルクリニック様のHP(https://wasedamental.com/youtubemovie/3419/)を確認させていただきましたが以下の9項目のうち5項目以上に該当すると自己愛性パーソナリティー障害と言えるそうです。
自己愛性パーソナリティ障害の特徴は

1.誇大的感覚 
2.空想にとらわれている 
3.自分が特別で、凡人には理解不能 
4.過剰な賛美を期待 
5.特権意識を期待 
6.相手を不当に利用 
7.共感の欠如 
8.嫉妬 
9.尊大な行動・態度 

批判への過剰反応

自己愛性パーソナリティ障害を持つ人々は、自身の才能や価値に関する否定的なフィードバックや批判に対して極めて敏感です。
この過敏さは、自己イメージや自尊心が脅かされると感じることから生じます。
そして彼らは自己イメージや自尊心が脅かされ、自分が周りから見下されてしまうかもしれないという事を極端に恐れます。
そのため、批判に対する反応はしばしば防御的、あるいは攻撃的となります。
これは、彼らが矛盾や批判をうまく処理し、そのフィードバックから学び成長することが困難であることを示しています。
ですので自己愛性パーソナリティ障害の人たちは幼稚な言い訳や責任のなすりつけを行うことが多いのです。



心当たりはありませんか?

この弱点を理解することで、あなたは上司への対応をどのようにするか、または問題をどのように対処するかについて戦略を立てることができます。
例えば、あなたはフィードバックを具体的な事例に基づいて提供し、上司の感情を尊重しつつもプロフェッショナルに話し合うことができます。
また、自分自身の感情を正確に伝えるために、”Iメッセージ”というコミュニケーションの技巧を利用することもできます。

他人への共感の欠如

自己愛性パーソナリティ障害のもう一つの主要な特徴は、他人の感情やニーズに対する共感の欠如です。
彼らはしばしば他人の視点を理解することが難しく、これは職場での人間関係やコラボレーションに問題を引き起こす可能性があります。

他人への共感が不足している場合、対人関係の建設や維持が難しくなり、組織全体のモラルや生産性に悪影響を及ぼす可能性があります。

このような状況に対応するためには、上司が他人の視点を理解し、他人の意見や感情を尊重することの重要性を理解することが求められます。
彼らは他人への共感ができないか、できたとしても非常に低いレベルでしか共感ができません。
ですので他人が傷つこうが落ち込もうが全く気にしません。
ですので彼らの周りにいる人は振り回されて落ち込んだりメンタルが弱ってしまったりします。

そして彼らに「私は弱っている、困っている」というサインを出しますが、そのサインは決して彼らには届きません。
届いたとしても彼らは特に気にも止めません。
でも彼らが共感できないというのは逆に言うと「他人に共感する余裕が無い」とも言えます。

過度な自己主張

自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司は、しばしば自分の意見やニーズを他人に強く押し付ける傾向があります。
これは、自分の視点が最も正しく、自分の意見が最も価値があると信じているからです。
このため、彼らは他人の意見を軽視し、他人のアイデアや提案を採用することが難しいことがあります。

この問題に対処するためには、他人の視点や意見を尊重し、オープンマインドで新しいアイデアを受け入れることの重要性を理解することが重要です。
また、職場全体が協調性と尊重の文化を育み、彼らを巻き込むこともこの種の行動を軽減するのに役立ちます。

過度な承認求め

自己愛性パーソナリティ障害を持つ人々は、他人からの承認や賞賛を過度に求める傾向があります。
これは、自己価値感が他人からの反応に大きく依存していることから来ています。
その結果、彼らは自分の地位や能力を確認するために、他人を操作することや過度に自己顕示的な行動を取ることがあります。

この問題を理解することで、上司の行動や要求に対して適切に対処することが可能になります。
賞賛や承認を求める行動が過度になった場合、その行動が職場の雰囲気や生産性にどのような影響を与えるかを認識し、それに対処するための戦略を立てることが重要です。

以上の情報が、自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司との関係性の管理やコミュニケーションに役立てばと思います。
これらの弱点を理解することで、自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司とどのように上手く関わるか、また、どのように対処すれば良いかについての考えてもらうヒントになればと思います。

ただし、自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司との対処法は一概には言えません。
その人の個性や行動、そして職場の環境など、様々な要素が影響を及ぼします。
あなた自身が感じるストレスや困難については、専門家とのカウンセリングを通じて解決策を見つけることも重要です。
カウンセリングを受けるのならオンラインなどが抵抗が低くて良いと思います。

成果主義の傾向

自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司はしばしば、成果主義の強い傾向を示すことがあります。
これは彼らが自分自身の価値を、達成した目標や得られた成果に大きく依存しているためです。
彼らは成果を出すことで自己価値を確認し、他人からの賞賛を得ようとします。

この傾向を理解することで、上司の期待に応え、同時に自分自身の業務遂行能力を高めるための戦略を考えることができます。
たとえば、具体的な目標を設定し、それを達成するための戦略を立てることで、上司からの承認を得ることができます。

しかし、成果主義が過度になった場合、自身の健康や心の安全を犠牲にする可能性があります。
そのため、バランスを保つことが大切です。
自身の健康や幸福を維持しながら業績を上げる方法を見つけることが重要です。

関係性の難しさ

自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司は、他人と深い人間関係を築くことが難しい場合があります。
これは、彼らが自分自身のニーズや欲求を他人のものよりも優先してしまうためです。
これにより、職場での人間関係の構築や維持が難しくなる可能性があります。

この問題に対処するためには、他人との健全な人間関係を築くことの重要性を理解し、それを実践することが重要です。
具体的には、他人の視点やニーズを理解し、共感する力を育てることが有効です。

また、上司との人間関係に困難を感じた場合、適切な支援を求めることも重要です。
これには、専門家とのカウンセリングや、職場の人事部門への相談などが含まれます。

高い期待値

自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司は、しばしば自分自身や他人に対して非常に高い期待値を持つことがあります。
彼らは完璧主義の傾向を示し、これが達成不能な目標を設定することにつながることがあります。
そして自分自身には過度な評価をしているので自然と他人への期待値が高くなります。
「俺はこれだけ凄いんだからお前たちはこのくらいやらないとおかしい」
と思うわけです。
まぁ、多くの場合その自信に根拠は無いんですけどね。

この問題に対処するためには、リアリスティックな目標設定の重要性を理解し、それを実践することが重要です。
具体的には、達成可能な目標を設定し、それを達成するための具体的なステップを立てることが有効です。
また、自分自身の能力や資源を理解し、それに基づいて目標を設定することも重要です。

自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司と上手く働くためには、これらの特性を理解し、それに対処するための具体的な戦略を考えることが重要です。
これらの戦略を実践することで、自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司との関係を改善し、より効果的に共働きすることが可能となります。

最後に、自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司との関係に苦労している場合、プロのカウンセラーや心理療法士と話すことを検討することも重要です。
彼らは、あなたの困難を理解し、それに対処するための具体的な戦略や手段を提供できます。

会社に産業医がいる場合には職場でのストレスを理由として相談してみる事も良いと思います。

そして、覚えておくべき最も重要なことは、あなた自身の感情や経験を無視することなく、それを尊重し、それに基づいて対処法を考えることが重要です。

無理をしすぎないでください。

カウンセリングはいきなりハードルが高い! と思う方は一度占いなんかで相談してみるのもありかもしれませんね


職場の環境や人間関係は、時には困難でストレスフルなものになりますが、適切な理解と対処法を持つことで、それらの困難を乗り越えることが可能となります。
自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司との対処法を理解することで、より良い職場環境を創り出し、より良い結果を得るための第一歩を踏み出すことができます。

自己愛性パーソナリティ障害を持つ上司とどのように関わるべきかについての洞察を得たことを願っています。
それがあなた自身の職場での経験を向上させ、あなた自身と他の人々との人間関係を改善する助けとなれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました