映画大好きポンポさん を観ました。最高です

人生

映画大好きポンポさんとは?

映画大好きポンポさんは「人間プラモ」という作者さんの作品で2017年にイラスト・マンガ投稿サイト「pixiv」で公開された作品です。
現在は単行本化されていて6冊発行されています。

マンガ大賞2018」で10位、「このマンガがすごい! 2018 オトコ編」で17位[3]
pixivでは65万ビューを突破しています(2020年2月28日発表時点)。

内容としてはポンポさんという映画に愛された女の子がジーンくんという映画を愛している少年と映画を作っていくというお話でございます。

文字にするとシンプルなんですがとにかく映画が好きな人が作った作品というのがよくわかると思います。
単行本の1巻に当たる内容が映画化されているのですが1巻の内容は「pixiv」で読むことができます。
単行本の内容とほぼ同じ内容になっているのでまだ見たことのない人はぜひ読んでみてください。
無料で読めます。

とにかく映画への愛情に溢れた作品です。
映画が好きな人なら好きになるとおもます。

キャラ紹介

ポンポさん 

フルネームはジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット。
伝説の大物プロデューサーである祖父のジョエル・ダヴィドヴィッチ・ペーターゼンから徹底した英才教育を受けていて育った女の子です。
年齢は不明です。
おそらく10代前半?

ジーンくん曰く
「脚本の可能性、役者や監督の能力を精査する審美眼。スタッフをやる気にさせる人間的魅力。強い決断力。ポンポさんは映画作りに必要な才能を全て持ち合わせている銀幕の申し子だ」
との事ですが才能だけではなくて祖父からコネクションや会社を引き継いでいます。
めちゃくちゃアニメな見た目なのにプロそのものな名言を連発します。
その才能でジーンくんを導いていきます。


ジーンくん 

本名ジーン・フィニ。
学生時代から映画だけを愛して学校で友達がいない少年だった男の子です。
とにかく映画が好きで今までに観た映画の内容は全て暗記しています。

でも特別記憶力が良い訳ではなく何度も何度も繰り返し同じ映画を観ているので覚えている&彼は極度のメモ魔なので映画の内容や感想はもちろんの事、常にメモを取っています。
そしてそのメモは常に見返しているので内容も暗記しています。
作中の学生時代の回想シーンでメモを水溜りに落としてしまうシーンがあるのですが水溜りにメモを落としてしまって使えなくなってしまいましたが内容を全部覚えていたので新しいノートに書き直したとの事です。
どんだけ読み返してんだよ、って話です。


ナタリー 

本名はナタリー・ウッドワード。
女優になる事を夢見て田舎から出てきた女の子です。
地元では女優になりたいと言ったところみんなにバカにされて笑われますが唯一おばあちゃんだけは応援してくれたようです。
そしてデビューを目指して田舎を飛び出しますがオーディションは30連敗でメンタルはギリギリです。
でも持ち前のガッツで明るく挫けず頑張ります。


ミスティア 

若手の女優です。
ふんわりした性格と話し方をしていますが役作りや映画への情熱はとても熱いものを持っています。
普段はポンポさんのプロデュースするB級セクシー映画で主役をやっていますがいつでも大作に出るための準備はしています。
そして将来自分がプロデュースする映画を作りたいという野望を持っています。本作ではナタリーの教育役というかメンター的なボジションとして活躍します。

あらすじ

天才的な映画の才能を持つポンポさんは映画の都ニャリウッド(作中でハリウッドの扱いです)で映画のプロデューサーとして活躍しています。
そのポンポさんの助手のジーンくんはポンポさんの元で映画の作り方を学びながら常にポンポさんをサポートする付き人的な生活をしています。
ある日ポンポさんの新作映画のオーディションが行われます。
そこに応募してきたナタリーですがポンポさんから地味という理由で落とされてしまいます。
でもそのオーディションのナタリーの事がどこか引っかかっていたポンポさんはナタリーを主演女優にする映画の脚本を書き上げます。

ちょうどその頃ジーンくんはポンポさんの映画の15秒CMの編集を任されてしまいます。

短い映像の編集はセンスが問われるのでプレッシャーに怯えるジーンくんですが作り始めるとその楽しさに目覚めてしまいポンポさんの期待通りかそれ以上の作品を作り上げます。
それを評価されてナタリーが主演する映画の監督してジーンくんが指名されます。
ポンポさんは映画を成功させるために引退していた大物俳優を引っ張り出したり精力的にプロデューサー活動に専念し映画を作り上げていきます。

というお話です。本当に映画が好きな人にはたまらないストーリーになっています。
あと後半は漫画版には無かったストーリーが追加されてさらに面白くして作品を盛り上げています。

映画だけを愛してきた人たちが映画に愛されていく様子を見せてくれる作品です。

感想とか

以前から「pixiv」で読んでいて好きな作品でしたので映画になったと聞いた時には本当に驚きました。

映画が好きで好きでたまらない作者が作った漫画が映画になるなんて!
と素敵な驚きを感じました。
YouTubeでレビューなんかを観たら高評価が多かったこともあって映画館で見てみました。

良かったです。
良い作品でした。

岡田斗司夫さんもポンポさんの感想動画で言っていましたがアニメで映画作りの作品を作るのって難しいと思います。

リアリティが出しにくいですから。
でもこの作品はアニメならではのお約束や印象をうまく使ってお話をきれいに面白く仕上げています。
本当にアニメと漫画と映画が好きな人が作ったんだなぁ。
という風に感じる作品です。

ある意味でとてもズルく作っていると思います。
これと同じ内容を実写で作ったら凄く陳腐で薄っぺらい内容の映画になってしまうと思います。
アニメだからこそ許されるし認められるし素晴らしいんだと思います。
「映像研には手を出すな!」がアニメ版だと凄く素晴らしいのに実写だとなんだかイマイチになってしまったのと似ていると思います。

アニメだからこそ成立するんです。
実写にすると登場人物は全員ただの「痛い人」になってしまいます。

いや、まぁ映像研には手を出すなの実写版はあれはあれで良い部分もたくさんあるのですが
どうしても実写版とアニメ版を比べてしまうとアニメ版の方がのめり込みやすいというか
作品の中に深く潜ることができると思います。

だからと言って味付けを薄くしてしまうと誰にも刺さらない映画になってしまうと思います。
アニメだからこそこのクオリティーが出せたんだと思います。
そして何よりポンポさんという人物がアニメでないと違和感しか出ません。
アニメだからいいんです。
とにかくこの作品は全て計算されてでも情熱がダダ漏れでみんなが楽しくなる良い映画だと思います。



観ていない方は是非映画館で公開されているうちに観にいきましょう!

公式HPはこちら

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