私たちは予測不能な現代社会を生きています。
企業の不祥事や経営不振が突如起こることもあり、安定した状況が一変することもあります。
そのような不測の事態に対応するために、働きながらでも“転職活動”を意識し、その準備を怠らないことが重要です。
転職は災害と同じで「起こってから準備する」では遅すぎるのです。
特に私たち40代は20代の若手のように会社が危なくなったからすぐに会社を辞めて転職する。
という動き方が難しくなっています。
ですのでいつ不測の事態が起こってしまっても慌てずに対処できるように常日頃から準備をしておくことが重要です。
40代の転職を応援するブログを書いているヒロブログです。 私自身も42歳でYahoo!に転職しました。その前は小さなシステム会社にいたのですが40代で人気企業に転職することは全然できるんです。 40代で転職するための準備などをいろいろ紹介できればと思っています。
転職活動は、次の仕事を探すだけではなく、自己啓発のプロセスでもあります。
自己啓発とは、自分自身の市場価値を知る、必要なスキルを把握する、情報収集の体制を整える、という事と思ってください。
何が起きるか分からない
最近毎日ニュースを騒がせているビッグモーターでは会社全体で不祥事が行われていたようです。
それにウルフクリニックという男性専門の脱毛クリニックも突然の倒産がニュースになっています。
このように会社員だからといっていつまでも安泰とは限りません。
例え自分が真面目に仕事をしていても他部署が実は不正を行なっていたり、経営者が突然変な方向に経営方針の舵を切ってしまう可能性だってあります。
ですので40代の我々はいつでも不測の事態に備える必要があります。
特に家庭を持たれている40代はしっかりと備えましょう！
いざという時に家族を不安にさせないような準備は必要です。
今すぐ転職する気がなくても転職活動はやっておこう
「私は今の仕事に満足している。なぜ転職活動をしなければならないの？」
と思うかもしれません。
しかし、転職を考えていないときこそ、転職市場の動向を把握し、自分がどれほどの価値を持つのかを知る絶好の機会です。
「転職活動＝仕事を辞める」
という固定観念は捨て、自己改善とキャリアアップのツールとして転職活動を活用しましょう。
求人情報をチェックしたり、自己PRの文章を作成したりすることで、自己分析の機会にもなります。
これにより、自身のスキルや経験、価値観を再確認し、自分自身を再発見することができます。
また個人的には同じ会社や同じ部署に居続けるのはあなた本人にとっても会社にとってもデメリットが多いと感じています。もちろん専門的な業務で部署のローテーションが難しい場合もあるかと思いますが会社や部署に長く在籍することには確かにメリットがありますが、その一方でデメリットも存在します。それらを会社側の視点と働く本人の視点から見ていきましょう。
長く働くことの会社側の視点から見たデメリット
- 新鮮な視点の欠如
同じ人がずっと同じ部署にいると、新鮮な視点やアイデアが生まれにくくなる可能性があります。
組織内での視野が狭まり、新たなチャレンジをする機会が減ることで革新が滞ることも。 - キャリアパスの制約
同じ部署にずっと在籍していると、他の部署の業務について理解が深まらないため、将来的なマネージメントポジションへの昇進など、横断的な業務を任される機会が減る可能性があります。 - 組織の固定化
長期間同じメンバーで運営していると、組織が硬直化し、柔軟性が失われる可能性があります。
これは組織全体の生産性や効率性に悪影響を及ぼすことがあります。
長く働くことの働く本人の視点から見たデメリット
- スキルの偏り
同じ部署で長く働くと、その部署特有のスキルばかりを磨くことになりがちです。
その結果、他の部署や役職に移る際に必要となるスキルが不足する可能性があります。 - キャリアの選択肢の狭まり
自身のキャリアパスが一本化し、新たな職種や業務への挑戦の機会が減ります。
また、将来的に転職を考えた際にも、スキルセットが狭まり、選択肢が限られる可能性があります。
また選択肢ば狭まると同時に視野も狭まってしまいます。
新しいことに挑戦する気概も失われてしまいます。 - モチベーションの低下
同じ仕事を長期間続けると、新鮮さを失い、モチベーションが低下する可能性があります。
これは生産性や働きがいに影響を及ぼす可能性があります。
以上のような観点から、定期的な部署間のローテーションや、異なる業務への挑戦、スキルアップの機会提供などが重要となります。
これにより、組織全体の柔軟性と個々の成長が促進され、長期的な視点での組織の成功と個々のキャリアの発展が図られます。
自分の市場価値を知る
実は転職活動ではこれが一番大事です！！
自己分析により、自分自身の市場価値を知ることができます。
どのようなスキルを持っているのか、それがどれほどの価値を持つのかを理解することで、自分がどのように働くべきか、また今後どのようなスキルを磨いていくべきかのヒントが得られます。
市場価値を知るためには、自分自身の強みや弱み、得意なこと、不得意なことを認識することが必要です。
さらに、現在の経験やスキルが求人市場でどれくらいの需要があるかを調べることも大切です。
市場価値を知る事で、転職する気が無くても
「自分の今の年収や評価が適正なのか」
を知る事ができます。
自分は今は市場価値以上の評価を受けているのか、市場価値以下の評価しか受けれていないのか。
これが分かるだけでも会社員として大きなモチベーションになると思います。
自分に足りないスキルを把握する
自己分析を行うことで、自分に足りないスキルも見えてきます。
これは、自分が求めるキャリアに必要なスキルと、自分が現在持っているスキルを比較することで把握できます。
足りないスキルを知ることは、自分の成長を促すための重要なステップです。
自分が足りないと感じるスキルを把握したら、そのスキルを身につけるための学習計画を立てることが次のステップです。
自分に足りないスキルを補ったり補強していく事は転職しなかったとしても非常に重要な事です。
今勤めている会社の中で自分の価値を高めていくためにもどのようなスキルを強化して、どんなスキルを身につければ良いのかを見直しましょう。
これは会社で日常業務だけをしているとなかなか分からないものです。
しかし例えば転職エージェントに登録して自分の市場価値を見つめ直す事で嫌でも自分に足りないスキルや同年代が身につけているスキルを確認する事ができます。
転職エージェントに複数登録して情報収集する体制を整える
ここで、転職エージェントとは何か、具体的に何をしてくれるのか、どのように利益を得ているのかを解説します。
転職エージェントとは、求職者と企業をマッチングさせることで、両者が互いに満足のいく結果を得られるようにサポートする会社のことを指します。
求職者に対しては、自分のキャリア目標に合った求人情報を提供したり、履歴書や面接のアドバイスをしたりします。
また、企業に対しては、適切な人材を見つけるためのサポートを提供します。
つまり求職者と企業の橋渡しをしてくれる会社です。
転職エージェントはほとんどの会社が求職者に費用の請求をしません。
無料で利用する事ができます。
これは求職者にとってとても大きなメリットです。
転職エージェントの収益構造は主に次の2つです。
一つは、求職者が新たに職を得ると企業から成功報酬を受け取るというもの。
この報酬は一般的に新たに雇用された求職者の年収の20パーセント〜30パーセントと言われています。
もう一つは、企業から一定の手数料を受け取るというものです。
これらの方法で転職エージェントは収益を得ています。
ですので転職エージェントは求職者が転職する時に少しでも年収の高い企業に転職するように手助けしてくれます。
転職後の年収が高くなるほど転職エージェントの報酬も高くなるので当然ですよね。
また転職エージェントと企業側との契約によっては転職後に一定期間内に退職してしまうとペナルティになる場合もあります。
ですので転職エージェントは求職者と転職先の企業がマッチしているかどうかを見極めてくれます。
結果として転職エージェントを利用すると年収が上がって自分にマッチした企業へ転職できる可能性が非常に高くなります。
転職エージェントは、豊富な求人情報と専門的なアドバイスを提供するため、転職活動を進める上で非常に有用なツールです。
しかし、一つのエージェントだけに依存するのではなく、複数のエージェントに登録することで、より広範な情報を得ることができます。
また、複数のエージェントに登録することで、自身の市場価値を客観的に把握し、自己分析の材料にすることも可能です。
家電製品を買うときに幾つかの店の価格を調べた方が適正価格が分かりますよね？
それと同じです。
ここでいつくかの転職エージェントをご紹介します。
最大手で言えばやはりここになると思います。
リクルートエージェント
また自分のキャリアやスキルに自信がある方はハイクラス向けの転職エージェントを通じて市場調査をすることをお勧めします。
例えばランスタッドはハイクラス向けの世界最大級の転職エージェントですので案件数も豊富ですし、直近の転職だけではなく中長期的にあなたのサポートをしてくれます。
マイナビエージェントは日本を代表する大手転職エージェントです。
LHH転職エージェント（アデコ株式会社）は多くのコンサルタントを抱えている転職エージェントです。
外資を狙うのであればアージスジャパン
や
ロバート・ウォルターズもお勧めです。
今の会社の中で自分の市場価値を上げるためにどう行動するか考える
自分の市場価値を高めるためには、自分自身のスキルや経験を増やすことが重要です。
現在の会社でそのための環境や機会があるなら、積極的にそれを利用することが推奨されます。
例えば、新たなプロジェクトに参加する、異なる部署と協力する、新たな役職に挑戦するなどの行動を取ることで、新たなスキルや経験を得ることができます。
また、自分自身の働き方や態度も市場価値に影響を与えます。
自己啓発の意欲、責任感、協調性、リーダーシップなどの個人的な資質は、あらゆる業界や職種で重視されます。
自己啓発を続け、責任感を持って仕事をこなし、他人と協力することで、自分自身の市場価値を高めることができます。
新しい業務を経験したり具体的な実績を出すことで転職しなかったとしても自信を持って毎日の仕事に臨む事ができるようになります。
40代になっても挑戦は必要です！
まとめ
40代の方が転職を考えるとき、最も大切なことは自己理解です。
自分のスキルや経験、価値観を知り、それを市場価値と照らし合わせてみることで、自分がどのように進むべきかが見えてきます。
また、自己理解だけでなく、市場の動向を理解することも大切です。転職エージェントを活用することで、自分の市場価値を見極め、自分がどのように成長すべきかを見つけ出すことができます。
転職活動は、新たな仕事を見つけるだけでなく、自分自身の成長のためのツールでもあります。
転職を考えていないときでも、転職活動を意識し、自己啓発に努めることで、未来の自分自身をデザインすることができます。
安定した状況が一変する可能性のある現代社会では、自分自身の市場価値を高め、自分自身のキャリアをコントロールすることが、自分自身の生涯を通じての幸せと成功を確保するための重要なステップとなります。
コメント